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影山教俊先生特別瞑想会


10月17、18日の両日、10時〜16時、影山教俊先生の特別集中瞑想会が開催されました。参会者はのべ6名。

フィットネスクラブなどで行われている代謝をあげて汗を書く体操ヨーガとはまったく異なる、伝統的な本物のヨーガ、ラージャ・ヨーガのレクチャー&瞑想指導をいただきました。

本物のヨーガは、逆に代謝を下げてエネルギーを過剰に摂取しなくてもよい体を作る実践で、ゆっくりとした動作=体位(アーサナ)で体を動かすものの、それでいてちゃんと必要な筋肉も維持してくれる優れものです。

瞑想の本質とは、「止観」、つまり、集中と観察によっていま生きている自分をしっかりと感じることによって、リラックスする点にあります。

これは基本的には顕教の教え=実践ですが、イメージ機能を活性化させる密教の瞑想も同じ構造をもっています。

瞑想のもっとも大切なこの点を、文献学の知見もふまえて、丁寧にご教授、ご指導していただきました。

マインドフルネスの根本も同じところにあります。

また、深く坐りディヤーナ(禅定)の状態を作るために、プラーナヤーマ(呼吸法)のさまざまなアナローマ・ヴィローマ(鼻でする呼吸法)とアグニ・プラサーラ(両方の鼻から息を吐ききる呼吸法)の実習や、瞑想としての読経も習いました。

ラージャ・ヨーガは、シャバ・アーサナを起点として、サハズ・アーサナ、マリーチィ・アーサナ、パッシモッターン・アーサナ、バッダ・コーナ・アーサナ、ヴィシュトリパダ・アーサナ、ナビピタ・アーサナ、ブジャンガ・アーサナ、シャラバ・アーサナ、ヴァジュラ・アーサナなどの基本的な体位を行いました。

(上記のような)呼吸法→ラージャ・ヨーガ→止観(=坐禅=マインドフルネス)。

これが日本、中国の禅、瞑想の歴史的原像です。

しかし、この流れをわかっている瞑想家、宗教者、宗教学者はほとんどいません。

影山先生は、仏教の原点、瞑想の原像を求めて、日蓮宗の僧侶でありながら、宗派や宗教の枠を超えて、毎年インドにおもむき、たくさんのアシュラムでヨーガ行者からヨーガを学び、原=仏教の瞑想の姿を再構築して現代に伝える、現代最高の瞑想家の一人です。

日本にヨーガを紹介した本山博先生亡きあと、本山先生を継承しているのは影山先生であると言っても過言ではありません。

たいへんありがたいことに、影山先生には、今回の瞑想会をご縁に、今度、定期的に本センターでご指導いただけることになりましたので、ニュースにご注意ください。

本当に濃い充実した学びの大きい瞑想会でした。

影山先生、本当にありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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